梅雨が明けて、毎日暑い日が続いていますね。温室内で仕事をしているメロン農家にとって、過酷な時期がやってきました。
しかし、どんなに暑くてもメロンはすくすくと生長していきます。日々の仕事を欠かすわけにはいきません。
今回は、玉つりという仕事についてお話ししたいと思います。
他の産地では、つるを地面に這わせてメロンを栽培しているところが多いと思います。イメージとしては、スイカやカボチャのような感じでしょうか。
しかし、クラウンメロンは支柱を立てて、つるを垂直に伸ばす作り方をします。
当然、このやり方だとメロン自体の重みでヘタに大きな負担がかかります。このままだとヘタは大きく曲がってしまい、最悪の場合ヘタは千切れてしまうかもしれません。
こうやって紐でつるしてあげれば負担が減って、ヘタもまっすぐにすることができるのです。これが玉つりです。
実際にやってみるとわかるのですが、玉つりは非常に気を使う仕事です。なぜならこの時のメロンは、茎や葉が当たると簡単に傷がついてしまいます。傷跡は生長しても残り続け、そこだけ不自然な網目になってしまうのです。だからメロンを傷つけないように、慎重な作業になります。
また、紐の長さで角度を調節して、ヘタをまっすぐにしなければなりません。見た目以上に手間がかかっています。これを、一部屋数百ものメロン一つ一つに行っていくのです。
まだまだ夏は始まったばかりですが、暑さに負けず元気にメロン作っていきたいと思います。みなさんも、熱中症には気をつけて夏を乗り切ってくださいね。
【生産者番号329 石川拓人】